ベンツには純正ナビ 通称COMANDシステムが搭載されています。
操作はコマンド入力で、走行中に操作もできないため、ネットでは使いづらいと言ったコメントも多く見かけます。
かと言って、社外ナビに換装するのも、見た目に違和感があるため、諦めている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなCOMANDシステムの足りない部分を補い、純正ナビを使い易くする、おすすめの方法を2つご紹介します。
ベンツの純正ナビは走行中には操作ができない
ベンツだけではないですが、最近の純正ナビは走行を始めると、ナビ操作やTVを再生することができません。
もちろん運転中に注視しないように、日本ではこの仕様になっていますが、同乗者がいる場合には不満を感じる点でもあります。
では日本で走行中にナビ操作をできるようにするのは違法なのか?
走行中にもナビ操作やTVを見れるようにすること自体は違法ではありません。
【キャンセラーは違法ではない】ナビが走行中に操作できない仕組み
COMANDシステムのバージョン
最近のベンツにはMBUX(Mercedes-Benz User Experience)というナビゲーションシステムが採用されていますが、中古市場ではまだまだ一世代前のCOMANDシステムが搭載されている車種が現役で多く出回っています。
COMANDシステムといっても、様々なバージョンが存在するため、主に出回っているCOMANDシステムのバージョンを紹介します。
COMAND NTG2 (2004-2015)
- 統合設計: NTG2は、以前のNTG1システムと比較して、すべてのコアコンポーネントを1つのダブルDINヘッドユニットに統合しました。これにより、システムの複雑さが軽減され、配線も簡素化されました。
- 機能: NTG2は、リアビューカメラ、TVチューナー、GPSアンテナ、iPodサポートなどの機能を提供しました。ただし、MP3ディスクの再生にはオプションのCDチェンジャーが必要で、内蔵されていませんでした。
- 対応モデル: このシステムは、W203 Cクラス、W209 CLKクラス、Vito/Viano、Aクラス、Bクラスなどのモデルに搭載されました。これにより、より低価格帯のモデルにもCOMANDシステムを導入することが可能になりました。
COMAND NTG2.5 (2008-2015)


- 統合システム: NTG2.5は、従来のNTG2よりも多くの機能を1つのユニットに統合しており、操作性が向上しています。
- ナビゲーション: 内蔵のハードディスクドライブ(HDD)を使用したナビゲーションシステムを搭載しており、より迅速で詳細な地図情報の提供が可能です。また、リアルタイムの交通情報を利用して、効率的なルート案内を行います。
- オーディオ機能: MP3やWMAなどのフォーマットに対応したオーディオ再生機能を備え、音楽の楽しみ方が広がっています。
- 接続性: Bluetoothを介したハンズフリー通話やオーディオストリーミングが可能で、USBポートやAUX入力も装備されています。
- 対応モデル: Cクラス(W204)、Eクラス(W212)、GLKクラス(X204)など、様々なモデルに採用されています。
COMAND NTG4 (2009-2014)


- ディスプレイ: 7インチのスクリーンを搭載しており、W221 Sクラスの8インチスクリーンよりも小型化されています。W204 Cクラスなどでは、スクリーンが電動で出し入れできる仕様になっています。
- ナビゲーション: 地図データはハードディスクに保存され、カードリーダーを使用してMP3音楽を再生することができます。
- メディアインターフェース: メルセデス・メディアインターフェースを初めてサポートしたバージョンで、外部デバイスとの接続が可能です。インターネット接続機能を初めて搭載し、Bluetoothを介したモバイルベースのサービスを提供しました。
- 対応モデル: W204 Cクラス、GLKクラス(X204)、およびSLS AMGなどに搭載されています。
COMAND NTG4.5 (2011-2015)


- ディスプレイ: 7インチのスクリーンを搭載し、見やすいインターフェースを提供しています。バックカメラとの連動も可能で、駐車時の視認性を向上させます。
- ナビゲーション: 地図データはハードディスクに保存されており、迅速で詳細なナビゲーションを提供します。地図のズームイン・アウトがスムーズで、グラフィックも豊富です。
- メディア機能: MP3、WMA、AACなどのオーディオフォーマットに対応し、DVDやCDの再生も可能です。また、USBやAUX入力を通じて外部デバイスと接続できます。
- スマートフォン連携: Apple CarPlayやAndroid Autoの機能を持つ製品があり、スマートフォンとの連携を強化しています。これにより、スマートフォンのアプリをナビ画面に表示させることが可能です。
- 対応モデル: W204 Cクラス、W212 Eクラス、W207 Eクラスクーペ、R172 SLKクラスなど、さまざまなモデルに搭載されています。
COMAND NTG4.7 (2013-2015)


- スマートフォン連携: iPhoneやAndroidデバイスとの直接接続が可能になり、インターネット機能の利用が容易になりました。これにより、スマートフォンを介したインターネット接続が可能です。
- インターネットラジオ: インターネットラジオ機能が追加され、より多様な音楽や情報を楽しむことができます。
- ナビゲーションの改善: ルート案内機能が改良され、よりスムーズで直感的なナビゲーションが可能になっています。
- ハードウェアのアップグレード: CPUの性能が向上し、システム全体の動作がよりスムーズになっています。また、ストレージも80GBから100GBのSATAに増強されました。
- 対応ファイルフォーマット: オーディオファイルとしてMP3、WMA、AAC(Appleフォーマット)に対応し、ビデオファイルとしてMPEG、WMV、M4V、AVIをサポートしています。
COMAND NTG5 (2014-2018)
NTG5 star1


NTG5 star2


NTG5.5


- プロセッサ: Intel Atomプロセッサを搭載しており、システム全体のパフォーマンスを向上させています。
- インターフェース: スムーズな地図のズームイン・アウト機能を備え、グラフィックが強化されています。
- バージョン: NTG5には、NTG5.1、NTG5.2、NTG5.5の3つのバージョンがあります。NTG5.1はキーパッドを備えており、Apple CarPlayとAndroid Autoをサポートしています。NTG5.2は、Sクラス、CLクラス、Cクラス、GLC、AMG-GTS等に搭載されています。NTG5.5は、W213-Eクラスに搭載され、NTG5.2を置き換える形で導入されています。
- 対応ファイルフォーマット:
COMANDシステムを使いやすくする方法2選
1.コードテック PLUG TV+
キャンセラーやコーディングなどは聞いたことがある方も多いと思いますが、このコードテックPLUG TV+もその方法で走行中のナビ操作を可能にします。
PLUG TV+は、取り付け作業などもなく、簡単にコネクタに製品を差し込むだけで、走行中のナビ操作やTV視聴(TVチューナーがついているナビであれば)が可能になります。
他にも類似の製品は多く出回っていますが、このコードテックPLUGをおすすめするのは、理由があります。
・リカバリーモードも搭載しているため、元に戻したい時には戻すことができる
・購入後1年間保証。保証期間は車両ソフトウェアのバージョンアップに無償で対応
※ソフトウェアのアップデートサービスが終了した製品は購入後1年以内でも対象外
リカバリーモードで元に戻せる
このコードテックPLUGはリカバリーモードを搭載しているため、走行中のナビ操作設定を元に戻すことが可能です。
ベンツのオーナーさんは正規ディーラーにてメンテナンスを依頼している方も多いと思いますが、キャンセラーを当てると、正規ディーラーで取扱してくれない場合があります。
しかし、このコードテックPLUGであれば、正規ディーラーへメンテナンスを依頼する前に元の状態に戻しておくことで、これまで通り変わらずディーラーメンテやディーラー車検を受けることが可能です。
購入後1年間の保証が付く
コードテックPLUGは購入後1年間の保証が付きます。それなりに高額な商品でもあるため、きちんと保証があるかは大事なポイントです。
また、保証期間は車両側のソフトウェアがバージョンアップした際にも、無償で対応をしてくれます。
車両側のソフトウェアバージョンはいつ起きるかわからないですが、最低1年間は買い直しをしなくて良いので安心できます。


【COMANDシステム NTG5ナビゲーションシステム搭載車】
・Cクラス (セダン・ワゴン・クーペ・カブリオレ) (W205)前期
・Sクラス (W222)Mercedes me connect非搭載車
・Sクラス クーペ(C217)Mercedes me connect非搭載車
・Vクラス(W447)
・GLC(X253)前期
・GLCクーペ(C253)
・AMG GT, GT S(C190)


【COMANDシステム NTG5ナビゲーションシステム搭載車】
・Sクラス( W222)前期
・Sクラスクーペ( C217)前期
・Vクラス(W447)
・Cクラス(W205) 前期
・Cクラスクーペ(C205) 前期
・GLC(X253) 前期
2.ナビ男くん
このナビ男くんは、走行中のナビ操作などはもちろん、純正ナビではTVチューナーも古かったり(付いていない場合も)するのですが、より綺麗に地デジを映すことができる4×4チューナーを取り付けることも可能です。
アンテナ4本に対しチューナー4つで地デジ受信、4つの中で一番受信感度が良いチューナーを自動で選択し映す仕組み
また、HDMIでの外部接続も可能となるため、スマホ接続が可能となり、Youtubeを初め、動画配信サービスが利用可能になります。
また、スマホと接続できれば、ナビもYahooやGoogleが利用可能となり、スマホからタッチ操作ですぐにナビを操作することも可能になります。
ナビ情報も常に最新で、古いナビにありがちな新しい道路情報がなく、変な道を走ってしまうこともありません。
ナビ男くんも正規ディーラーにてメンテナンスを受ける前に、スイッチをOFFにしておくことで、問題なくディーラーメンテやディーラー車検を依頼することが可能です。
ナビ男くんは、専門ファクトリーや出張取り付けなど、信頼できるプロスタッフのサポートが充実しています。また、保証も3年間あり、アフターフォローも充実しています。
安心して愛車を任せられる点では、一番のおすすめ商品になります。




まとめ
今回紹介した方法を使えば、ベンツ純正ナビの不満を改善することが可能です。
紹介した製品意外にも、多くの類似品は出回っていますが、やはり大事な愛車に手を加えることなので、信頼できる製品を使うことをおすすめします。